共依存とは?恋愛や親子関係での共依存や共依存になりやすい人の特徴を解説

PRあり2023/10/13 2023/09/27

共依存とは、一方の人が他方の人のことを過度に気にかけ、自己犠牲的な行動をとることです。自分を犠牲にして他人の幸福を求める一方、その過程で自己評価が低下し、心身の健康が影響を受けることも。

共依存は見過ごされることが多いですが、深刻なことがあります。

この記事では、共依存の特徴や影響、なりやすい人などを解説していきます。

共依存とは?

※共依存に関するイラスト画像の挿入をお願いします。

共依存の人は、他人の感情や行動に振り回されやすく、自分の気持ちを軽く見てしまう傾向にあります。自己評価が低く、他人の承認を求めることが多いです。これが原因で、いい関係性を築くのが難しくなることがあります。

共依存は家族や友達、恋人との関係に影響することがあり、精神的なストレスや不満、自分の評価を下げてしまうことがあります。改善するには、自分を理解することや適度な距離を保つことが重要です。専門家のサポートを受けることもおすすめです。

共依存を関係性ごとに解説

共依存と聞くと「男女のカップル」を思い浮かべる人は少なくないはずです。

しかし、共依存にはさまざまな種類が存在し、その種類によって特徴もさまざまです。

ここでは関係性ごとの共依存の特徴を解説していきます。

カップルの恋愛共依存

恋愛における共依存は、一方が相手の世話を焼き、もう一方はその世話に甘える状態です。相手を支えることは良いことですが、いきすぎると相手の自立の邪魔になり、自分の存在価値を相手の評価に頼ることになります。尽くす側は相手をダメにすることで自分を確認しようとし、相手も依存的になります。

しかし、どんなに尽くしても内心満たされないのが共依存で、悪化すると危険な行動に出ることもあります。健康な関係はお互いの独立を尊重し、共依存のサイクルを避けることが大切です。

家族関係での共依存

親が子供を大切に世話するのは当然のことであり、ただ親が面倒見るからといって必ずしも共依存とは限りません。問題は、親が子供の行動を必要以上に制御し、子供の自立を阻害してしまうことです。共依存の親は、子供に「親がいないと何もできない」と思わせたり、

逆に「子供がいないと親が困る」と思わせたりして、子供を身近に置いておきたがります。例えば、引きこもりの子供を甘やかす親や、子供が独立しようとすると病気になる親など、その症状は多岐にわたります。

友人関係での共依存

友人関係でも、お互いの支え合いが大切ですが、時に共依存の傾向が見られることがあります。本来、友人関係は互いの成長や幸福を助け合うものですが、自分の存在価値を友人のサポートに依存してしまい、相手の成長を阻害することがあります。

過度な助け合いは、お互いの自立心を奪い、健全な関係性を損なう可能性があります。友人の成功や幸福を応援しつつ、自分自身も成長することを大切にしましょう。

職場関係での共依存

職場での協力やチームワークは大切な要素ですが、その中で共依存の傾向が生じることがあります。元々、職場は互いに協力して目標達成を図る場ですが、自分の存在を仕事仲間の評価や承認に依存し、自己肯定感を得ようとすることがあります。

これにより、自分の意見や能力を抑え、他人の期待に応えようとし過ぎる傾向が見られます。健全な職場関係を築くためには、自己主張を尊重し、互いに助け合いつつも、個々の自立心を大切にすることが大切です。

介護関係での共依存

医療職や介護職など、人の世話をする職業でも共依存の傾向が見られることがあります。本来、援助職は相手の自立を促進する役割を担うはずですが、時に自分自身の存在意義を援助することに依存し、相手の自立を阻害してしまうことがあります。

支えられることで自己肯定感を得るため、過度な介入やコントロールが発生し、結果的に回復が遅れたり、本来の能力を発揮できない状況を招くこともあります。

どんな人が共依存になりやすい?

共依存になりやすい人は、他人の感情を優先し、自己評価が低く、断りずらいと感じることが多いです。自己肯定感が不安定で、他人の承認を強く求める傾向があります。

他人のために自分を犠牲にすることが多く、自分の欲求や感情を抑えがちです。

また、自己主張が苦手で、対立を避けようとすることもあります。

共依存になりやすい人の特徴

・他人を優先しすぎる
・断りがたいと感じる
・自己犠牲を選ぶことが多い
・自己評価が低く、自信がない
・過度な配慮や面倒見が目立つ
・自分を犠牲にして他人を支える
・他人の問題を解決しようとする
・感情を抑えがちで、自己主張が苦手
・自分の価値を他人の評価に依存する
・自己肯定感が不安定で、承認を求める

一般的に共依存になりやすい人は、他人の感情や要求に対して過度に敏感で、自己評価が低い傾向が見られます。他人の幸福や承認を優先し、自己を犠牲にしてまで他人を支えることがよくあります。

自分の欲求や感情を抑えがちで、自己主張するのが難しいと感じることが多いです。このタイプの人は、他人と分かり合うことを重視し、対立や気まずくなる状況を避けることが好ましいと考えることがあります。さらに自己肯定感が低いため、他人の評価や意見に頼ってしまうことが多いです。

共依存の特徴は、育った環境や過去の経験に影響を受けることがあり、健全な対人関係の築き方や自己理解の向上が求められます。

共依存チェックリスト

あなたは「自分は共依存してるんじゃないか?」と思ったことはありませんか。自分は依存していないと思っていても、実は気付いていないだけで共依存していたなんてこともよくあることです。

ここではチェックリストを使って、自分が共依存しているのか否かを調べてみてください。

>>共依存しているかのチェックをしをしよう!
引用:池袋カウンセリングルーム フェリシテ

共依存かどうかが確認できるようなチェックリストの作成をお願いします。
(一次情報でチェックリストを掲載しているものがある場合は、それを外部リンクとして貼っていただいても構いません。)

共依存の治し方

共依存を克服するためには、まず自己肯定感を高め、健全な境界を築くことが大切です。心理療法やカウンセリングを通じて、自分自身を大切に扱い、他人へのいき過ぎた依存を減らす方法を学びましょう。

自分の意見を言えるようになり、感情や要求を適切に表現できるようになれば、本来のあるべき人間関係を築くことができるようになります。

自分を高く評価する

共依存を治す方法の1つとして自己肯定感を高め、小さな達成感を得られことに取り組むことがあります。自己肯定感が低いせいで「他人に認めてほしい」という気持ちになってしまいまい、相手に依存しやすくなってしまいます。

しかし、自分の価値は自分自身が決めるという強い意志を持つことで、共依存の傾向を防ぐことができます。人に必要とされ、役に立っている実感を持つことや、自分を受け入れてくれる環境に身を置くことが大切です。今までの辛さを受け入れ、自分の存在価値を感じることで、自己肯定感を上げることができます。

具体的な例として、毎日感謝の言葉を口にしたり、小さな目標を作って達成していくことがおすすめです。

相手との境界を保つ

相手との境界を作ることで安心感や、愛されている実感、心の平穏を得られ、自分が尊重されていると感じられると思います。境界を作ることができれば、他人の感情や要求に振り回されることなく健全な関係を築くことができます。

さらに境界を築くことによって、相手から受ける期待や自分の限界が明確になり 、誤解や衝突を減らすことができます。

医師のサポートを受ける

共依存の治療において、医師のサポートを受けることはとても大切です。医師は依存に関しての専門知識を持ち、患者の状態を総合的に判断し、その人に合った治療計画を作ってくれます。具体的には心理療法や薬物療法や継続的なモニタリングを通じて症状が改善されているかを確認し、必要に応じて治療の見直しをおこなったりします。

医師を信頼して適切な治療を受けることが共依存を脱する近道になるので、途中で嫌にならず最後まで治療に専念しましょう。

知り合いが共依存かもと思ったら

もし「知り合いが共依存かも?」と思ったら、まずは注意深く接してみましょう。その人が他人に依存し過ぎているか、自己犠牲的な行動をしているかを観察しましょう。その後、適切なタイミングで優しく対話し、その人の心情や感情について聞いてみることが大切です。

自分の気持ちや意見を伝える際には、非難や批判を避け、相手の立場や気持ちを尊重する言葉を選びましょう。その際に相手の意志を尊重し、無理に干渉しないように気を付けましょう。

もし依存具合が深刻であれば、医師やカウンセラーのアドバイスを受けることを提案してみるのもいいかもしれません。
ただし、関与する際には相手のペースを尊重し、信頼関係を壊さないようにしましょう。

共依存まとめ

今回は主に共依存の種類とその治し方について解説してきました。

共依存を治すにはまず、自分がどれだけ共依存しているかを認識することが大切です。少しでも自分が「共依存かも?」と思ったら、依存している相手と距離をとってみることをおすすめします。

それでも改善されなければ心療内科や精神科を受診して専門の医師に相談してみてはいかがですか?

自分一人で抱え込ます、誰かに話してみるのも大切です。