産後に肌荒れがひどくなるのはなぜ?原因・対処法を詳しく解説!

PRあり2023/10/25 2023/07/12

産後に肌荒れがひどくなることは珍しいことではありません。産後はホルモンバランスが大きく変化するほか、生活環境やストレス度合いも一変するためです。

この記事では、産後によくある肌荒れの症状や、原因、対処法などについて解説します。

産後によくある肌荒れの症状は?

産後によくある肌荒れの症状は以下の通りです。

・ヒリヒリする
・湿疹
・ニキビ
・赤み
・くすみ
・しみ
・そばかす
・かゆみ

産後の肌荒れの原因とは?

産後は、ホルモンバランスのほかにも体や生活環境にさまざまな変化が起こります。産後によくある肌荒れの原因について見ていきましょう。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化は、ニキビなどの大きな原因となります。

特に、女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、肌の健康に密接にかかわるホルモンです。妊娠すると、赤ちゃんを育てるためにエストロゲンを含む女性ホルモンの分泌が増加します。しかし、産後は増加していた女性ホルモンが急激に減少するため、これによって肌のターンオーバーが乱れたりして、肌荒れしやすくなるのです。

急激に減少した女性ホルモンが妊娠前の正常な状態に戻るには、長い期間が必要だとされています。母乳育児の場合は、元に戻るのにより時間がかかるため、肌荒れも長引くことがあるのです。

ホルモンバランスの変化によるしみ・そばかすの増加

産後の急激なホルモンバランスの変化によって、皮膚のバリア機能が低下すると言われています。

バリア機能が低下すると、紫外線などの刺激に対抗しづらくなり、しみやそばかすにつながります。

また、出産前に、「メラニン」をつくる細胞を刺激するホルモンが増加することも、しみやそばかすの原因として考えられます。

睡眠不足・疲労・ストレス

睡眠不足になると、皮膚の再生などに関与する成長ホルモンが分泌されづらくなります。さらに、睡眠不足や過度の疲労、これらに伴うストレスは、肌のターンオーバーの乱れ、免疫力の低下、自律神経の乱れなどにつながり、肌荒れやかゆみなどの原因となります。

自律神経が乱れると男性ホルモンが増え、皮脂の分泌が増えることでニキビにつながることもあります。

産前と産後では生活に大きな変化が現れます。昼夜を問わず授乳やおむつ替えをする必要があり、ほとんど睡眠が取れなくなる方も多いでしょう。十分に睡眠が取れれば疲労やストレスもある程度解消されますが、睡眠時間が取れないことで疲労もストレスもたまりっぱなしになり、悪循環になっていくのも産後あるあるだと言えます。

食生活の乱れ・栄養不足

肌に必要な栄養(特にビタミン類)が不足すると、肌荒れの原因となることがあります。特に、糖質や脂質が多すぎるのはNGです。

出産時の出血や母乳育児などが原因で、産後は栄養不足になることが多いです。加えて、産後は満足に食事をとる時間がなかったり、簡単な食事で済ませてしまったり、食事の時間がバラバラになったりと、栄養が偏りがちになるので注意しましょう。

乾燥

乾燥すると皮膚のバリア機能が低下したり、余計に皮脂が分泌されたりして、肌荒れにつながります。

妊娠中は羊水や赤ちゃんの成長のために、産後は母乳などに水分が奪われてしまい、お母さんは乾燥しがちなので注意しましょう。

血行不良

血行不良になると肌が必要とする栄養が届きにくくなり、ターンオーバーの乱れにつながります。

妊娠中はお腹周りの筋肉の状態が普段と変化し、産後はホルモンによって筋力低下と靭帯のゆるみが起きます。さらに運動不足も加わって、筋力はかなり低下しています。筋力が低下すると代謝も低下するため、おのずと血行不良になるのです。

便秘

便秘になると腸の中に有害物質が発生します。有害物質はやがて腸の壁から吸収されて血液によって全身にまわり、肌荒れの原因となります。

産後は便秘になりやすい時期。理由としては、母乳が出ていくことによる水分不足や、食事の偏りによる食物繊維などの不足、排便にかかわる筋肉の衰え、自律神経の乱れ、下半身の痛みや忙しさからトイレを我慢してしまうといったさまざまなものが挙げられます。

産後の肌荒れの予防・対処法は?

十分に保湿する

乾燥対策のために、忙しくても、できるだけ保湿ケアをしましょう。パックやオールインワンジェルを使うことで時短になります。スキンケアに時間が取れないという場合は、加湿器や空調の調節で乾燥を防ぐ方法もあります。また、こまめに水分をとることも大事です。

なお、産後は肌が敏感になることも。いつものスキンケアでは刺激が強いこともあるので、異変を感じたら、より低刺激のものに変えるとよいでしょう。

栄養をしっかり摂る

肌に栄養を届けるためにも、便秘対策のためにも、ビタミンや食物繊維を含む野菜、乳酸菌を含む発酵食品などをしっかりとることが大事です。

食事を作る時間や食べる時間がなかなか取りづらい毎日ですが、必要に応じてサプリなどで補うとよいでしょう。なお、サプリなどを取り入れる場合は、授乳中に飲んでも問題ないものなのか確認を忘れずに。

授乳中もOK!おすすめの成分

授乳中でも飲みやすいサプリの成分としては、以下のようなものがあります。

・アナツバメの巣
・ビタミン
・ミネラル
など

アナツバメの巣は、中国では産前産後のケアによい食材として有名であり、ゼリータイプのサプリメントなども存在します。

また、ビタミンやミネラルといった栄養素は、用法用量を守れば授乳中でも問題ないことがほとんどです。ただし、サプリメントを飲む場合は、主治医や薬剤師などに確認するとより安心です。

できるだけ睡眠をとる

睡眠中には成長ホルモンが分泌されるため、しっかり睡眠をとることが大事です。十分な睡眠は疲労回復やストレス解消にもつながります。

まとまった睡眠をとるのが大変な時期ではありますが、頼れるときは家族や周りの人に頼って、できるだけ睡眠をとるようにしましょう。短時間でも質の高い睡眠がとれるよう、寝具や部屋の環境を整えるのもポイントです。

ストレスをためない

リラックスする時間や好きなことをする時間をできるだけつくって、ストレスをためないようにしましょう。睡眠もストレス解消につながります。

運動もストレス解消によいですが、産後は体調も万全ではないので、体と相談しながら、ストレッチやヨガなどに取り組むのもよいでしょう。

UV対策をする

産後は皮膚のバリア機能が低下しがちなため、普段以上に紫外線などの影響を受けやすくなっています。

室内でも窓を通して紫外線を浴びているため、できる限りの対策をしましょう。

皮膚科に行く

セルフケアでは肌荒れが改善しない場合は、皮膚科に行くのもよいでしょう。症状に合った薬を処方してもらったり、生活習慣に関するアドバイスをもらったりすることができます。