産後の抜け毛はいつから?原因は?対処法もしっかり解説!

PRあり2023/08/10 2023/07/12

「産後の抜け毛がひどい!」と悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。産後の抜け毛は気のせいなどではなく、多くの女性が悩む症状の一つ。「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」と呼ばれることもあります。

この記事では、産後の抜け毛が気になる時期、原因、対処法について詳しく解説します。

産後の抜け毛はいつから?

産後の抜け毛が始まる時期や、抜け毛のピークには個人差がありますが、たいていは出産直後から抜け毛が始まっています。

ただし、抜け毛の増加が気になるようになるのは、産後2~3ヶ月頃という方が多いようです。

そして、抜け毛のピークはだいたい産後4~6ヶ月頃。抜け毛が多いとショックを感じることもあると思いますが、その後産後1年くらいまでには新しい髪の毛も生えそろっていくので、過度に心配しないようにしましょう。

産後の抜け毛の大きな原因は「ホルモンバランスの変化」

妊娠中は女性ホルモンが大幅に増えた状態になり、髪の毛が抜けにくくなります。しかし、産後は増えたホルモンが一気に減少することで、抜けなかった髪の毛が一気に抜け落ちるため、抜け毛が増えると言われています。

ホルモンによるヘアサイクルの変化

もう少し詳しく解説すると、女性ホルモンの現象による抜け毛には、ヘアサイクルが大きくかかわっています。ヘアサイクルとは髪の毛の生え変わりのサイクルのことで、「成長期→退行期→休止期→脱毛」の繰り返しのことを指します。

妊娠中は増加した女性ホルモンの影響で成長期が長くなる、つまり、成長期にとどまる髪の毛が多くなります。しかし、産後は女性ホルモンが減少し、抜けなかった髪の毛も一気に退行期(髪の毛の成長が止まり、抜けやすくなる時期)に移行することで、抜け毛が増えると考えられています。

ホルモンによる頭皮環境の変化

女性ホルモンの量が変化することで、頭皮環境も変化することがあります。頭皮環境が悪化したり、これまでのシャンプーが合わなくなったりすることで、抜け毛が増える可能性があります。

産後の抜け毛のその他の原因は?

産後は体も心も生活環境も、これまでとは一変するもの。そのような生活習慣の変化が原因となって抜け毛が増えることもあります。ホルモンバランスの変化以外にも、以下のような原因が考えられます。

ストレス

休む時間もなく育児に追われる毎日のストレスは相当なもの。ストレスがたまると、交感神経(自律神経)が活発な状態が続き、血管が収縮して血流が悪くなります。血流が悪くなると、髪の毛に栄養が行き届きにくくなってしまい、ます。

ほかにも、ストレスによって皮脂が過剰に分泌されたり、髪の毛の主成分であるタンパク質をつくる亜鉛が減少したりするなど、さまざまな理由で抜け毛につながることがあります。

また、抜け毛自体がストレスになってしまうこともあるでしょう。

睡眠不足

睡眠中には、髪の毛の成長に欠かせない成長ホルモンが分泌されるため、睡眠不足になると抜け毛の原因となることがあります。

成長ホルモンの髪の毛に対する働きは以下の通りです。

・髪の毛や頭皮に対するダメージの修復
・発毛促進
・髪の毛の成長促進(太く長くする)
など

また、睡眠不足は血行不良にもつながります。

栄養不足

母乳育児をしていると、お母さんの栄養も母乳に移行してしまうため、お母さんの体内は栄養が不足しがちに。そうでなくとも、時間がなくてきちんと食事ができないお母さんも多いでしょう。

このように、産後は健やかな髪の毛に必要な栄養素も不足しやすくなるため、抜け毛につながることがあります。

また、母乳や体の回復に栄養が使われるべき時期に無理なダイエットをしてしまうと、余計に栄養が不足するためやめましょう。

産後の抜け毛の対処法は?

できるだけ睡眠をとる

産後は細切れ睡眠が続くことがほとんどですが、できればまとめて6~7時間程度の睡眠をとるのがよいといわれています。

また、成長ホルモンの分泌は、眠りが深くなってから3~4時間後に多くなると言われています。そのため、たとえ短時間であっても、質の高い睡眠をとることで、抜け毛にプラスに働く可能性があります。そのためには、以下のようなポイントをおさえましょう。

・寝心地の良い寝具を使う
・寝る前のテレビやスマホは控える
・温かい飲み物を飲み、眠気を促す
・リラックスできる環境を整える

なお、睡眠はストレス解消にもつながるのでとても大切です。

バランスのよい食事をとる

忙しい中でもできるだけバランスの良い食事を心がけましょう。特に、以下のような栄養素や食材が髪の毛によいと言われています。

栄養素 働き 多く含まれる食材
タンパク質 髪の毛の主成分 ・肉類(特に豚のひれ肉、鶏の胸肉)
・ふかひれ
・するめ
・のり類
など
亜鉛 タンパク質をつくる ・牡蠣
・からすみ
・牛肉
など
ビタミンB群 代謝の促進 ・豚肉
・レバー
・レバー
・のり類
・にんにく
・まいたけ
・たらこ
など
シアル酸 毛乳頭細胞にアプローチし、発毛をサポート アナツバメの巣

食事だけでは難しい場合は、必要に応じてサプリなどを使うのも選択肢の一つです。

ヘアケアを変える

シャンプーやリンスが合わなくなったと感じたら、頭皮に優しいものに変えてみましょう。特にシャンプーは、適度な洗浄力かつ肌に優しいアミノ酸系のものがおすすめだと言われています。洗浄力が強すぎると、頭皮の負担になったり皮脂の分泌が過剰になったりして抜け毛の原因にもなるため注意しましょう。

また、血流改善のために、シャンプー時に頭皮マッサージをするのもおすすめです。手のひらを使って頭全体をほぐすように優しくマッサージしましょう。

帽子などで隠す

産後は、自分のことに構っているヒマがない方がほとんど。抜け毛改善のために使う時間がない方は、外出時だけでも、抜け毛が気にならないようなスタイルにしてみてはいかがでしょうか。帽子をかぶるだけでも、抜け毛のことを気にせず人前に出ることができるようになります。これだけでも、抜け毛のストレスが少しは和らぐでしょう。

また、抜け毛が目立たないように、出産前に髪の毛を切っておくのもおすすめです。長い髪の毛が抜けると、床や排水溝にたまった抜け毛が余計に気になり、掃除も大変になってしまうので、その点でも髪の毛を短くしておくのはメリットだと言えます。