低用量ピルの副作用を徹底解説!血栓症が起きるって本当?起こり得る副作用の種類を紹介!
ピルには避妊をはじめ、生理不順の緩和やPMS改善などさまざまな効果が期待されています。
しかし、同時に注意しておくべきなのが副作用です。
吐き気や乳房の張りなどのものから命に関わる血栓症まで多岐に渡ります。
本記事では、低用量ピルの副作用について詳しく解説します。
この記事の目次
低用量ピルの副作用
※イメージ画像
低用量ピルの主な副作用は以下のとおりです。
- 吐き気、嘔吐
- 下痢、便秘
- むくみ
- 肌荒れ
- 乳房の張り
- 不正出血
- 血栓症
では、それぞれの症状について詳しく解説していきます。
エストロゲンによって起こる吐き気、嘔吐
低用量ピルを飲むと吐き気や嘔吐をすることがあります。
これはエストロゲンという女性ホルモンによる症状で、服用開始後から2~3か月の間で起こりやすいのが特徴です。
時間が経っても吐き気や嘔吐がおさまらない場合は吐き気止めを処方も可能。
服用後しばらくしても吐き気や嘔吐がおさまらない場合は一度医師に相談してみてください。
女性ホルモンによる下痢、便秘
下痢や便秘も女性ホルモンの影響で起こる可能性があります。
下痢が続くとピルの成分が吸収されず効果が下がることもあるため、もし下痢がおさまらない場合は医師に相談してみてください。
下痢はピル服用を継続していくうちに落ち着いてくる場合がほとんどです。
水分量増加によるむくみ
低用量ピルを服用するとむくみが起こることもあります。
むくみも低用量ピルの副作用の1つで、プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で起こることがあります。
「ピルを飲むと太る」とよく言われますが、これはプロゲステロンに水分が溜まることで体内の水分量が増加するためです。
参考:Pills U
ホルモンバランスの変化による肌荒れ
低用量ピルを服用すると肌荒れが起きることもあります。
ピル服用直後はホルモンバランスの変化が起こりやすく、ニキビなどの肌荒れが起きやすくなります。
しかし、服用を継続していくうちにホルモンバランスも安定し、肌荒れも落ち着いていくでしょう。
参考:吉祥寺まいにちクリニック
ホルモン量変化による乳房の張り
乳房の張りもピル服用で起こりやすい副作用の1つです。
乳房の張りも黄体ホルモン量の変化に伴う副作用で、3ヶ月ほど服用を継続していくと治まっていきます。
参考:メデリピル
不正出血
ピル服用後は不正出血も起きやすくなります。
低用量ピルを服用後、女性ホルモンの量に変化が生じ、1~3か月はホルモンバランスの乱れが生じやすくなります。
ホルモンバランスが乱れると子宮内膜が剥がれやすくなりますが、これが不正出血の原因です。
低用量ピルを服用する人に起こりやすい副作用なので、服用開始後に起こっても心配ありません。
また、ピルを飲み忘れた際も不正出血が起こることがあります。これはピルの飲み忘れによるホルモン量の低下が原因です。
血液が固まることで起こる血栓症
低用量ピルで一番大きい副作用なのが血栓症です。
低用量ピルを服用中はエストロゲンの影響で血液が固まりやすい状態になります。
また、以下に該当する人は血栓症のリスクを高める恐れがあります。
- 喫煙の本数が多い人
- 高齢者
- 肥満体型の人
- 高血圧の人
上記に該当する人はピル服用による血栓症のリスクが高くなります。
胸の息苦しさや痛み、激しい頭痛や腹痛、ふくらはぎの痛み・しびれ、手足のしびれが起きたら血栓症のリスクが高いです。
ピル服用開始後3ヶ月は血栓症のリスクも上がるため、万が一これらのような症状を感じたら服用を止めて医師に相談しましょう。
低用量ピルの副作用は飲み続けると治まる?
ピルは服用開始から3ヶ月の間は副作用が起こりやすくなります。
これは服用直後に体内のエストロゲン量が変化することにより、ホルモンバランスが不安定になるからです。
しかし、副作用は服用を継続していくことで次第に治まることがほとんど。
重度の副作用でなければ、継続的に服用していきましょう。
万が一副作用が治まらなかったり、副作用が重度の場合はただちに服用を中止して医師に相談するようにしてください。
低用量ピルの副作用を凌駕するメリットは?
この記事ではピルの副作用を紹介しているため「低用量ピルの服用は良くないのでは?」と思うところですが、副作用を凌駕するメリットが多いのも事実です。
では、低用量ピルのメリットはどのようなものがあるのかご紹介します!
- 種類が豊富
- 高確率の避妊効果
- 生理痛やPMSなどの症状緩和
- 肌の乱れの改善にも効果が期待
- 婦人系の疾患予防にもなる
種類が豊富
低用量ピルは種類が豊富で、自分に合った低用量ピルを処方してもらえます。
低用量ピルの種類
第一世代 (ノルエチステロン) |
第二世代 (レボノルゲストレル) |
第三世代 (デソゲストレル) |
第四世代 (ドロスピレノン) |
|
種類 | シンフェーズ ルナベル(LD/ULD) フリウェルLD |
ラベルフィーユ トリキュラー ジェミーナ |
ファボアール マーベロン28 |
ヤーズ ヤーズフレックス |
特徴 | 肌荒れ改善、子宮内膜症、月経困難症などの効果が期待できる | 不正出血が起こりにくい | ニキビ改善の効果が期待できる | 副作用が起こりにくい |
世代ごとに低用量ピルが分けられており、それぞれ特徴が異なります。
低用量ピルの種類が多いクリニックで診療を受けると選択肢が増えるためおすすめです。
参考:アイレディースクリニック新横浜
高確率の避妊効果
低用量ピルは避妊を目的として使われることが多い避妊薬です。
低用量ピルの避妊率は99%以上と、ほぼ100%の避妊効果が期待できます。
低用量ピルよりも有名な避妊方法であるコンドームですが、こちらの避妊率は約85%と低用量ピルの方が10%以上も高いのが印象的です。
ただし、低用量ピルの効果も正しい服用法を継続していることが前提となるため、服用前に適切な飲み方を理解した上で服用するようにしましょう。
生理痛やPMSなどの症状緩和
低用量ピルは生理痛やPMSなどの女性特有の症状緩和にも効果があります。
生理痛の原因は不要となった子宮粘膜(経血)を排出する際に活用される「プロスタグランジン」の分泌が多くなり過ぎるためです。
低用量ピルは排卵を抑える働きがあり、体外に排出する血液量(経血量)を減らすことで子宮生理痛の緩和につなげられます。
また、月経前にさまざまな精 神的症状や身体的症状のPMSも改善につなげられます。
PMSは普段の生活習慣改善でも効果はありますが、低用量ピル服用でのホルモンバランス安定化によってPMS改善が期待できます。
肌の乱れの改善にも効果が期待
低用量ピルは肌の乱れ改善にも効果があります。
低用量ピル服用当初はホルモン量の変化でニキビなどの肌荒れが起きやすくなります。
しかし、低用量ピル服用を継続させることでホルモンバランスが安定し、ニキビをできにくくすることが可能。
肌荒れ改善を目的として低用量ピルを服用する人もおり、肌をキレイにしたい人にもおすすめです。
子宮体癌や卵巣癌などの疾患予防にもなる
低用量ピルは子宮体癌や卵巣癌などの疾患予防にもつなげられます。
低用量ピルは排卵抑制効果があるため子宮への負担が減り、子宮体癌や卵巣癌のリスクも下がります。
また、大腸がんや子宮内膜症の予防にもつなげ、婦人系疾患の予防や改善も期待されています。
参考:Pills U
ピルの副作用以外のデメリットは?
低用量ピルにはメリットが多い薬剤ですが、デメリットもないわけではありません。
まず副作用が低用量ピルのデメリットを代表する項目ですが、それ以外でも副作用はあります。
では、低用量ピルを服用するデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
- 継続にお金がかかる
- 体質的にホルモン量の多い低用量ピルが飲めない人も
- 飲み忘れによる効果軽減
継続にお金がかかる
低用量ピルを継続する際は、クリニックで低用量ピルの処方を受け続ける必要があります。
低用量ピルは処方してもらう度に費用もかかるため出費もかさみます。
低用量ピルの費用相場は3,000円で21錠と28錠シートの2タイプから考えると、月に3,000円ほどの費用負担が増える形です。
継続していける費用であるかどうか、処方してもらう前に一度確認しておきましょう。
体質的にホルモン量の多い低用量ピルが飲めない人も
ピルは種類によって女性ホルモン量の多いピルもあります。
特に中用量ピルは含まれるエストロゲン量が低用量ピルよりも多く、副作用も起きやすくなります。
人によって副作用が起こりやすいかそうでないかが変わるため、服用して副作用が続いたり、重い副作用が重なる場合はエストロゲン量の少ないピルに変えるようにしましょう。
飲み忘れによる効果軽減
低用量ピルは毎日一定のタイミングで服用しなければなりません。
しかし、低用量ピルの服用が習慣化していない場合、服用を忘れてしまう恐れがあります。
低用量ピルを2日以上飲み忘れると、避妊効果が下がってしまう可能性が高いです。
早く飲み忘れに気づいた場合はその時点で早めに服用すると効果軽減の心配はありません。
飲み忘れに気づくのが遅れた場合は一度服用を休止し、出血を待つ必要があります。
次に出血した1~5日目からピル服用を再開しますが、7日連続服用するまでは避妊率が下がっている可能性が高いため、避妊せずの性行為は避けるようにしましょう。
低用量ピル以外の種類は?それぞれの副作用や効果も解説
ピルには低用量ピル以外にも数種類のピルがあります。人によっては低用量ピル以外のピルが良い場合も。
では、低用量ピル以外のピルについてご紹介します。
中用量ピル
中用量ピルはエストロゲン(黄体ホルモン)とプロゲステロン(卵胞ホルモン)の2種類が含まれているピルです。
低用量ピルもこの2つのホルモンが含まれていますが、低用量ピルと中用量ピルの違いは「エストロゲンの配合量」です。
- 低用量ピル・・・エストロゲン0.05㎎未満
- 中用量ピル・・・エストロゲン0.05㎎以上
中用量ピルは低用量ピルよりもエストロゲンが多く含まれており、低用量ピルよりも高い効果が期待できます。
中用量ピルの副作用
中用量ピルはエストロゲンの配合量が低用量ピルよりも多いため、低用量ピルよりも副作用リスクが上がります。
中用量ピルの副作用
中用量ピルの副作用は以下の通りです。
- 吐き気
- 乳房の張り
- 下痢・便秘
- 肌荒れ
- 不正出血
- 血栓症
副作用は低用量ピルとほとんど違いはありませんが、副作用が出るリスクや症状が強くなりやすいのが中用量ピルのデメリットです。
中用量ピルの効果
- 緊急避妊
- 月経移動
- 月経困難症の改善
避妊に失敗しても72時間以内に中用量ピルを服用することで、避妊率が8割以上と高い避妊率を誇ります。
また、受験や旅行、試合など大事な予定の日に生理が被らないように生理日をずらせるのも大きな効果です。
超低用量ピル
超低用量ピルは、低用量ピルよりもエストロゲン量が少ないのが特徴のピルです。
超低用量ピルに含まれるエストロゲン量が0.03mg未満で、低用量ピルよりも副作用のリスクが低め。
体質的に低用量ピルや中用量ピルが合わなかった場合は超低用量ピルの処方に変えるケースも多くあります。
超低用量ピルの副作用
超低用量ピルの副作用は以下の通りです。
- 悪心
- 頭痛
- 動悸
- 眠気
副作用は服用を続けることで次第に治まるため心配はありません。
また、低用量ピルと同様血栓症のリスクはあるため、医師とよく相談してから処方してもらうか決めるようにしましょう。
超低用量ピルの効果
- 生理痛の緩和
- PMS改善
- 月経不順の改善効果
超低用量ピルはエストロゲンの量が少ないため、避妊目的としての服用は効果が望めません。
症状改善をメインとするため、保険適用での超低用量ピル処方が可能です。
アフターピル
アフターピルは避妊に失敗したときの緊急避妊薬として使われています。
アフターピルは基本72時間以内に服用することでおよそ95%妊娠を回避できます。
アフターピルの種類は2種類
アフターピルはレボノルゲストレルとエラワンの2種類あり、レボノルゲストレルは72時間以内、エラワンは120時間以内の服用で高い緊急避妊効果が期待できます。
アフターピルの副作用
アフターピルの副作用は以下のとおりです。
- 吐き気・嘔吐
- 倦怠感
- 乳房の張り
- 少しの消退出血
嘔吐は服用したアフターピルの効果を軽減させてしまう恐れがあるため、万が一吐いてしまった場合は早急にクリニックへ相談しましょう。
ピルの副作用がもし現れたら?
ピルを服用中、万が一副作用が現れたら不安になりますよね。
では、もし副作用が現れたらどのような対処をすればいいのかをご紹介します。
軽度の副作用の場合
軽度の副作用の場合は、様子を見ながら服用を続けます。
軽度であれば、継続していくことで次第に副作用が落ち着いてくるため、1~3か月服用していきます。
重度の副作用の場合
副作用が重度の場合やいつまでも副作用が治まらない場合は、早急にピルを処方してもらった医師に相談しましょう。
副作用が強い場合はエストロゲン量の少ないピルを試す方法もあります。
別の病気にかかっている可能性もあるため、診察もしっかりしてもらうようにしてください。
低用量ピルに対する間違った知識
中には低用量ピルの副作用を勘違いしている場合があります。
そこで、低用量ピルに対するよくある勘違いについてご紹介します。
低用量ピルを正しく理解するためにも、誤解しやすい知識も一緒に理解するようにしてください。
ピルは太る
「ピルを飲むと太る」とよく言われがちですが、実はピルと体重の増加は直接的な関係はありません。
ピルに含まれているホルモンの1つ「プロゲステロン」はむくみが起きやすく、それが「太ってしまったのでは?」と感じてしまう点です。
また、 低用量ピルに含まれるもう一つのホルモン「エストロゲン」によって体内の水分量が溜まりやすくなり、これもむくみの要因となっています。
低用量ピルの服用によるむくみは一時的なものなので、飲み続けてホルモンバランスが安定すると元の状態に戻ります。
参考:スマルナ
ピルを飲んだら妊娠できない
ピルを飲んだら妊娠できないのも大きな誤解です。
ピルは排卵を抑制して妊娠を阻止する働きを持ちますが、中止すると次第に排卵も起こるようになります。
万が一ピルを中止しても妊娠しない場合は、疾患を抱えているか体質的に妊娠しづらい可能性もあります。
参考:ゼロマチクリニック天神
ピルは性感染症を治す・予防する
ピルには性感染症の治癒効果はなく、予防もできません。
性感染症を予防するにはコンドームの使用が望ましいです。
また、パートナーが性感染症の検査をすることも性感染症の予防になります。
参考:プライベートケアクリニック東京
ピルの副作用に関するよくある質問
ピルの飲み忘れが怖いです。飲み忘れないためにできる対策は?
ピルを飲み忘れない方法は以下のとおりです。
- スマホのアラーム機能を使う
- 毎日飲むタイミングを決めておく
スマホのアラームを設定しておくことで、ピル服用が頭から抜けていても忘れることはありません。
また、毎日飲むタイミングを決めてルーティン化しておくことも飲み忘れ防止として重要です。
ピル服用後に妊娠を希望する場合はどれくらいの期間空けるべき?
ピルの服用を止めて14日ほどで排卵が始まります。
そのため、ピルを服用している途中で妊娠を希望する場合は、止めてから14日ほど空けてから妊活するようにしてみてください。
ピルを飲み忘れたら避妊率は下がる?
ピルは飲み忘れると避妊率が下がります。しかし、飲み忘れにいつ気づくかで避妊率は変わります。
飲み忘れを24時間以内に気づいた場合は、その時点で早急にピルを1錠服用します。
そして、その日に決められている服用時間に1錠服用することで効果の継続が可能です。
2日飲み忘れた場合は、服用を止めて出血するのを待ちます。
出血後1~5日目からピルの服用を開始し、7日間連続で服用していきます。
この間に性行為をする場合は、コンドームを使用して避妊を徹底してください。
まとめ
本記事では低用量ピルの副作用や副作用の対処法などをご紹介しました。
ピルにはさまざまな副作用があり、人によって副作用の強さは変わります。
また、ピルの副作用よりも効果を優先するのか、副作用の症状を最小限に抑えることを優先するのかは医師と相談のうえ決めるようにしましょう。
ピルには100%に近い避妊効果や肌荒れ、生理不順、PMSなどの改善効果が期待できるため、副作用も念頭に置きつつ、最適なピルを処方してもらうようにしてください。
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