生理期間を少しでも快適に過ごしたい。そう考える女性にとって、サニタリーショーツは欠かせないアイテムです。かつてはナプキンを固定するための補助的なものというイメージが強かったサニタリーショーツですが、近年はその機能性が飛躍的に進化し、多様なニーズに応える商品が次々と登場しています。特に、ナプキンなしでも使用できる吸水型サニタリーショーツの登場は、生理期間の過ごし方を大きく変える可能性を秘めています。
しかし、種類が増えたことで、「どれを選べばいいか分からない」「自分に合うものが見つからない」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。この記事では、サニタリーショーツの基本的な知識から、様々な種類の機能や特徴、そして自分にぴったりの一枚を見つけるための失敗しない選び方までを徹底解説します。ユニクロをはじめとする人気ブランドのおすすめ商品もご紹介するので、この記事を読めば、きっとあなたの生理期間をより快適にする最適なサニタリーショーツが見つかるはずです。
サニタリーショーツの定義と基本機能
サニタリーショーツとは、生理期間中に使用するために特化して作られたショーツのことです。「生理用ショーツ」と呼ばれることもあり、両者に明確な違いはありません。その最も基本的な機能は、経血が漏れて下着や衣類を汚してしまうのを防ぐことです。
この漏れを防ぐために、サニタリーショーツのクロッチ(股)部分には、通常、防水布(または撥水布)が使用されています。この防水布が経血をせき止め、外側への染み出しを防いでくれるのです。また、多くのサニタリーショーツは、ナプキンをよりしっかりと固定できるよう、クロッチ部分の幅が広めに作られていたり、二重構造になっていたりします。これにより、ナプキンがずれにくく、活動中も安心感を得られるよう設計されています。
さらに、最近のサニタリーショーツは、単なる防水機能だけでなく、抗菌防臭加工が施されていたり、優れたフィット感で漏れを徹底的に防いだり、通気性を高めてムレを軽減したりと、様々なプラスアルファの機能を持つものが増えています。これらの機能により、生理中の不快感を軽減し、快適に過ごすことをサポートしてくれるのがサニタリーショーツです。
普通のショーツとの違い
サニタリーショーツと普通のショーツの最も大きな違いは、先述した防水布の有無です。普通のショーツは通気性やデザイン性を重視しており、クロッチ部分は基本的に生地が一枚(または二重でも吸水・防水機能はない)であるため、経血が漏れた場合にそのまま染み出してしまいます。
一方、サニタリーショーツは、たとえナプキンから経血が漏れてしまったとしても、内側に配された防水布がそれを食い止め、外部への漏れを防ぎます。この防水機能こそが、生理中にサニタリーショーツを着用する最大のメリットです。
また、素材や縫製においても違いが見られます。生理期間は肌が敏感になりやすいため、サニタリーショーツは肌触りの良い素材が使われることが多く、縫い目が肌に当たりにくいフラットシーマ縫製などが採用されていることもあります。さらに、ナプキンのズレを防ぐために、クロッチ部分の形状や生地の特性が考慮されています。
このように、サニタリーショーツは生理期間特有のニーズに応えるために、防水性、フィット感、衛生面、肌への優しさなどを考慮して設計された、普通のショーツとは異なる機能を持つ下着と言えます。
サニタリーショーツの種類と特徴
サニタリーショーツは、主に「ナプキン併用タイプ」と「吸水型サニタリーショーツ(吸水ショーツ)」の2種類に大別されます。それぞれの特徴を知ることで、自分の経血量やライフスタイルに合ったタイプを選ぶことができます。
ナプキン併用タイプ(昼用・夜用)
ナプキン併用タイプは、文字通り生理用ナプキンと一緒に使用することを前提としたサニタリーショーツです。経血自体はナプキンが吸収し、ショーツはあくまで漏れ対策として機能します。このタイプはさらに、防水布の範囲によって昼用と夜用(または多い日用)に分かれます。
昼用サニタリーショーツの特徴
昼用サニタリーショーツは、日中の活動時間に使用することを想定しています。主な特徴は以下の通りです。
- 防水布の範囲: 主にクロッチ部分(股下)にのみ防水布が施されています。ナプキンから少し漏れてしまった経血を受け止める役割を果たします。
- フィット感: 日中動いてもズレにくいよう、体にフィットするストレッチ性のある素材が使われることが多いです。
- デザイン: 比較的シンプルで、アウターに響きにくいデザインが多いです。
- 通気性: 防水布以外の部分は通気性の良い素材を使用し、日中のムレを軽減する工夫がされています。
軽い日や普通の日、またはこまめにナプキンを交換できる日中など、経血量が比較的少ない時間帯に適しています。アウターを選ばないデザインが多いのも特徴です。
夜用サニタリーショーツの特徴(多い日、漏れ防止)
夜用サニタリーショーツは、寝ている間や経血量の多い日に使用することを想定しています。昼用と比べて、より広範囲の漏れを防ぐための工夫がされています。
- 防水布の範囲: クロッチ部分だけでなく、お尻側の上の方まで広範囲に防水布が施されています。寝返りを打った際や、座っている時間が長い場合の伝い漏れを防ぎます。特に多い日用のものは、前側まで防水布がある「前後ガード」タイプや、お腹まで防水布がある「お腹安心」タイプなど、様々な形状があります。
- フィット感: 寝ている間の動きにも対応できるよう、体にしっかりフィットする深ばきタイプやボクサータイプが多いです。お尻をすっぽり包み込むデザインで、ナプキンがずれにくいようサポートします。
- 安心感: 広範囲の防水布により、長時間ナプキンを交換できない夜間や、特に経血量が多い日でも安心して過ごせます。
多い日の昼間や、特に漏れが心配な夜間に活躍します。広範囲の防水布があるため、見た目はややゴワつきがある場合もありますが、安心感を最優先する方におすすめです。
吸水型サニタリーショーツ(吸水ショーツ)
吸水型サニタリーショーツ、通称「吸水ショーツ」は、近年生理用品の新たな選択肢として注目を集めているタイプです。
吸水型サニタリーショーツとは?ナプキンなしでの使用について
吸水型サニタリーショーツは、クロッチ部分が複数の層で構成されています。これらの層が、吸水層、防水層、速乾層などの役割を担い、経血を吸収・保持し、外部への漏れを防ぐと同時に、表面をサラッと保つ機能を持っています。
最大の特徴は、生理用ナプキンやタンポン、月経カップなどの他の生理用品と併用せずに、ショーツ単体で経血を吸収できる点です。経血が直接ショーツに吸収されるため、ナプキンのように貼り付ける煩わしさがなく、ごわつきやムレを感じにくいというメリットがあります。
ただし、すべての経血量をショーツだけで吸収できるわけではありません。商品の吸水量には限りがあるため、自分の経血量に合わせて適切な吸水量を持つショーツを選ぶことが重要です。経血量が少ない日や、そろそろ終わりそうな日に単体で使用したり、多い日はナプキンやタンポンと併用して漏れ対策として使用したりと、使い分けが可能です。
吸水量の目安と選び方
吸水型サニタリーショーツには、それぞれ吸収できる経血量の目安が「〇ml」という形で表示されています。この目安は、メーカーや商品によって異なりますが、一般的には以下のようなラインナップがあります。
- 少量タイプ(5ml~15ml程度): 生理の始まりかけや終わりかけ、おりものが多い日、または軽い尿漏れ対策としても。ナプキンでいうとパンティライナー~軽い日用のナプキン1枚分程度。
- 普通量タイプ(15ml~30ml程度): 生理中の一般的な日中に。ナプキンでいうと普通の日用のナプキン1~2枚分程度。
- 多量タイプ(30ml~50ml以上): 生理中の多い日や夜間に。ナプキンでいうと多い日用や夜用ナプキン1枚分程度、またはそれ以上。
選び方のポイントは以下の通りです。
- 自分の経血量を把握する: 普段使用しているナプキンの量や交換頻度から、自分の経血量をある程度把握することが大切です。最初は少なめの吸水量から試してみるのも良いでしょう。
- 使用するシーンを想定する: 生理の始まりかけに単体で使いたいのか、多い日の夜にナプキンと併用して安心感を高めたいのかなど、使用シーンによって必要な吸水量は異なります。
- メーカーの表示を参考にする: 各メーカーが示している吸水量目安や、「軽い日用」「普通の日用」「多い日用」といった分類を参考にしましょう。
- お試しで購入してみる: 最初から高価なものを複数枚揃えるのではなく、気になるブランドや吸水量のものを1~2枚購入して、実際に試してみるのがおすすめです。
タイプ | 特徴 | 使用シーン例 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ナプキン併用タイプ | ナプキンと一緒に使用。防水布で漏れを防ぐ。昼用/夜用で防水布範囲が異なる。 | 日中(昼用)、夜間・多い日(夜用) | 安価なものが多い、豊富なデザイン、ナプキンと併用 | ナプキンの交換が必要、ナプキン特有のごわつき・ムレ |
吸水型(吸水ショーツ) | ショーツ自体が経血を吸収。多層構造。吸水量によってタイプがある。 | 軽い日単体、普通の日単体、多い日+ナプキン/タンポン | ナプキン不要(タイプによる)、ムレにくい、快適 | 初期費用が高め、洗濯・乾燥に手間がかかる場合がある |
自分に合うサニタリーショーツの選び方
サニタリーショーツには様々な種類や機能があります。自分にとって最適な一枚を選ぶためには、以下のポイントを考慮することが大切です。
素材で選ぶ(綿、オーガニックコットンなど)
生理期間中は肌が敏感になりやすいため、ショーツの素材は非常に重要です。
- 綿(コットン): 吸湿性、通気性に優れており、肌触りが柔らかいため、敏感肌の方や肌への優しさを重視する方におすすめです。天然素材なので安心して着用できますが、乾きにくいという側面もあります。
- オーガニックコットン: 農薬や化学肥料を使わずに栽培された綿。さらに肌への負担が少なく、環境にも配慮されています。価格は一般的な綿より高めになる傾向があります。
- ポリエステル・ナイロン: 速乾性に優れており、ムレにくいのが特徴です。ストレッチ性も高く、体にフィットしやすい素材です。ただし、化繊のため肌に合わない方もいます。吸水型ショーツの吸水層や速乾層などに使用されることが多い素材です。
- ポリウレタン: 伸縮性を高めるために、他の素材と混紡されることが多いです。フィット感を重視する場合に確認したい素材です。
肌がデリケートな時期だからこそ、肌に直接触れる部分の素材にはこだわりたいものです。特にクロッチ部分の肌触りや通気性をチェックしましょう。
機能性で選ぶ(防水布の範囲、抗菌防臭、通気性など)
サニタリーショーツの機能性は、快適さや安心感に直結します。
- 防水布の範囲: これはナプキン併用タイプを選ぶ際に最も重要なポイントです。日中用ならクロッチ部分のみ、夜用や多い日用ならお尻側までしっかり防水布があるか確認しましょう。伝い漏れが心配な場合は、前後まで防水布があるタイプを選ぶと安心です。
- 抗菌防臭加工: 経血によるニオイが気になる方には必須の機能です。菌の繁殖を抑えることで、不快なニオイの発生を防ぎ、清潔な状態を保ちます。
- 通気性: 特にムレやすい生理中は、通気性の良い素材や設計のショーツを選ぶことで、かゆみやかぶれのリスクを軽減できます。吸水型ショーツの場合、速乾性も重要な機能です。
- 吸水性(吸水型): 吸水型ショーツを選ぶ場合は、自分の経血量に合った吸水量のものを選びましょう。吸水スピードや、表面がサラッと乾くかどうかも快適さに影響します。
- フィット感と伸縮性: 体に程よくフィットすることで、ナプキンやショーツ自体のズレを防ぎ、漏れのリスクを減らします。締め付けすぎず、かといって緩すぎない、快適な伸縮性があるものが理想です。
デザイン・形状で選ぶ(浅ばき、深ばき、ボクサーなど)
ショーツのデザインや形状も、好みやアウターに合わせて選ぶことができます。
- 浅ばき(ローライズ): 腰骨あたりまでの丈で、ウエストが浅めのボトムスを履く際に適しています。ただし、お腹や腰を冷やしやすいというデメリットもあります。
- 普通丈(レギュラーライズ): おへその下あたりまでの一般的な丈。幅広いアウターに合わせやすく、日常使いしやすいタイプです。
- 深ばき(ハイライズ): おへそ、またはそれ以上まで丈があるタイプ。お腹や腰をしっかり包み込み、冷え対策になります。夜用や多い日用のショーツに多く見られます。安心感があり、ナプキンもずれにくいです。
- ボクサータイプ: 足ぐりがボクサーパンツのように太ももの付け根まであるタイプ。夜間の伝い漏れや、活動中の横漏れ対策に有効です。特に多い日や寝相が悪い方におすすめです。
- ソング・タンガタイプ: Tバックやヒモタイプのサニタリーショーツも存在します。アウターに響きにくいというメリットがありますが、漏れ対策としては心もとないため、経血量が極めて少ない日や、タンポン・月経カップ使用時のバックアップとして限定的に使用されることが多いです。
サイズ感・フィット感の重要性
サニタリーショーツのサイズ感やフィット感は、漏れ防止や快適性に直接関わります。
- 小さすぎると: 締め付け感があり、血行が悪くなる可能性があります。また、ナプキンが窮屈になり、かえって漏れやすくなることもあります。
- 大きすぎると: 体とショーツの間に隙間ができ、ナプキンがずれやすくなり、漏れの原因となります。フィット感がなく、不安を感じることも。
自分の体型に合ったサイズを選び、お尻や足ぐりが程よくフィットしているか確認しましょう。ショーツが体に沿うことで、防水布が最大限に機能し、安心感を得られます。購入前に試着できればベストですが、難しい場合はサイズ表をよく確認し、普段着用しているショーツのサイズを参考に選びましょう。伸縮性のある素材を選ぶと、体型の変化にも対応しやすい場合があります。
おすすめサニタリーショーツをタイプ別に紹介
ここでは、ナプキン併用タイプと吸水型タイプのおすすめブランドや商品をいくつかご紹介します。商品選びの参考にしてください。(具体的な商品名や価格は変動する可能性があるため、あくまで傾向や代表例としてご紹介します。)
ナプキン併用タイプのおすすめブランド・商品
ユニクロのおすすめサニタリーショーツ
ユニクロのサニタリーショーツは、手に入りやすい価格と日常使いしやすいシンプルさで人気があります。
- ワイヤレスブラ&ショーツ(サニタリー): ユニクロの下着シリーズに合わせて展開されているサニタリーショーツ。クロッチ部分が二重になっており、ナプキンの羽をしまえる仕様。シンプルなデザインで、アウターに響きにくいものが多いです。価格帯もお手頃です。
- エアリズム吸水サニタリーショーツ(※ユニクロの吸水ショーツに分類されることが多いですが、ナプキン併用も可能です): 後述の吸水型ですが、ユニクロのサニタリーショーツシリーズとして展開されているためここで触れます。薄手で通気性の良いエアリズム素材を使用しており、ムレにくいのが特徴。吸水量も複数展開されています。
ユニクロの商品は全国の店舗やオンラインストアで手軽に購入できる点が大きな魅力です。品質も安定しており、初めてサニタリーショーツを試す方にもおすすめです。
その他の人気ブランド(ワコールなど)
下着メーカーやアパレルブランドからも、機能的でおしゃれなサニタリーショーツが多数販売されています。
- ワコール: 長年の下着づくりのノウハウを活かした、高品質で機能性の高いサニタリーショーツを展開しています。体のラインにフィットする立体裁断や、肌当たりの良い素材、豊富なデザインが特徴です。ナイトタイプなど、特定の機能に特化したものも充実しています。
- トリンプ: ワコールと同様に、女性の体を知り尽くしたメーカーならではの快適な着用感とデザインが魅力です。デザイン性の高いものから、機能性を重視したシンプルなものまで幅広いラインナップがあります。
- 無印良品: シンプルで肌触りの良いコットン素材のサニタリーショーツが人気です。オーガニックコットンを使用したものもあり、肌への優しさを重視する方におすすめ。価格も手頃です。
- その他アパレルブランド: ピーチ・ジョンやジェラートピケなど、おしゃれなデザインのサニタリーショーツも増えています。機能性はもちろん、見た目の可愛らしさも重視したい方に。
吸水型サニタリーショーツのおすすめブランド・商品
吸水型サニタリーショーツは、専門ブランドから大手アパレルまで様々なメーカーが参入しています。
注目の吸水ショーツブランド
- ベア(Bé-A): 吸水ショーツのパイオニア的存在。高い吸水量とこだわりの機能性で人気を集めています。価格帯はやや高めですが、品質や快適性を重視する方におすすめ。多い日や夜用など、吸水量や機能別のラインナップが豊富です。
- ユニクロ: エアリズム吸水サニタリーショーツ。薄手でムレにくく、普段使いしやすいデザインが特徴。吸水量も数種類あり、価格も比較的手頃なので、吸水ショーツ入門としても人気です。
- GU: ユニクロの姉妹ブランド。よりトレンド感のあるデザインや、さらに手頃な価格帯で吸水ショーツを展開しています。学生など、若い世代にも手に取りやすいでしょう。
- Nagi: スタイリッシュなデザインと、日本製の高い品質が特徴のブランド。豊富なカラーバリエーションも魅力です。
- その他: ムーンパンツ(Moon Pants)、エヴァウェア(Thinxなど海外ブランド、国内取扱店あり)、エメフィール、チュチュアンナなど、様々なブランドが個性的な吸水ショーツを展開しています。
ブランド名 | 特徴 | 価格帯(目安) | 主な吸水量(目安) |
---|---|---|---|
ベア(Bé-A) | 高い吸水量、機能性、デザイン性 | 高め | 少量~多量(最大120ml超) |
ユニクロ | 手頃な価格、シンプル、エアリズム素材でムレにくい | 手頃 | 10ml, 15ml, 30ml |
GU | より手頃、トレンドデザイン | 安め | 15ml, 30ml |
Nagi | スタイリッシュ、高品質(日本製) | 中~高め | 少量~多量 |
ムーンパンツ | シンプル、台湾発のブランド | 中~高め | 少量~多量 |
ジュニア・小学生におすすめのサニタリーショーツ
初めて生理を迎えるジュニア世代や小学生にとって、サニタリーショーツは安心感を与えてくれる大切なアイテムです。
- シンプルで安心感のあるデザイン: キャラクターものや派手なデザインよりも、学校でも使いやすいシンプルなデザインがおすすめです。初めてでも抵抗なく履けるような、普段のショーツに近い感覚のものを選びましょう。
- 肌触りの良い素材: デリケートな時期なので、肌に優しいコットン素材などが適しています。縫い目が気にならないかもチェックポイントです。
- 漏れ対策: 夜用や多い日用など、防水布の範囲が広めでお尻側までカバーできるタイプを選ぶと、万が一の漏れにも対応でき、安心して学校生活や夜間を過ごせます。
- 吸水型も選択肢に: 経血量が少ない日や、生理が始まりそうな予感がある日に、吸水型ショーツを試してみるのも良いでしょう。ナプキン装着の煩わしさがなく、布ナプキンに近い感覚で使えます。ただし、吸水量が十分か、洗濯方法が難しくないかなどを考慮して選びましょう。
- 主要ブランド: グンゼ、福助などの肌着メーカーや、前述のユニクロ、GUなどもジュニア向けのサニタリーショーツを展開しています。デザインやサイズ展開が豊富なのでチェックしてみてください。
サニタリーショーツの正しい使い方とお手入れ方法
サニタリーショーツを効果的に使い、清潔に長持ちさせるためには、正しい使い方とお手入れが重要です。
サニタリーショーツはそのまま履いても大丈夫?
ナプキン併用タイプのサニタリーショーツは、そのまま(ショーツ単体で)履いても経血を吸収する機能はありません。あくまでナプキンから漏れた経血を受け止めるための防水機能を持つものです。したがって、ナプキン併用タイプのサニタリーショーツを使用する場合は、必ず生理用ナプキンを併用する必要があります。
一方、吸水型サニタリーショーツは、その名の通りショーツ自体が経血を吸収する機能を持っています。そのため、ご自身の経血量に合った吸水量のものであれば、生理用ナプキンをつけずにそのまま単体で着用することが可能です。ただし、経血量が多い日や長時間交換できない場合は、吸水量をオーバーして漏れてしまう可能性があるため、ナプキンやタンポン、月経カップなど他の生理用品と併用するのが安心です。
ナプキンとの併用について
ナプキン併用タイプのサニタリーショーツは、ナプキンが必須です。ナプキンをショーツのクロッチ部分に貼って使用します。多くのサニタリーショーツには、ナプキンの羽をしまえる二重構造のクロッチ部分があるため、羽を内側に折り込むとショーツの外側に貼り付かず、ごわつきやヨレを防ぐことができます。
吸水型サニタリーショーツも、ナプキンと併用することが可能です。特に経血量が非常に多い日や、どうしても漏れたくない場面(長時間の移動、大切なイベントなど)では、吸水ショーツを履いた上からナプキンを使用することで、万が一ナプキンから漏れても吸水ショーツが受け止めてくれるため、より高い安心感を得られます。吸水ショーツをナプキン併用タイプのショーツとして使うイメージです。
吸水型サニタリーショーツの洗濯方法
吸水型サニタリーショーツは繰り返し使える点がメリットですが、正しくお手入れしないと吸水性や機能が低下したり、ニオイが残ったりする可能性があります。基本的な洗濯方法は以下の通りです。
- 予洗い(すすぎ): 使用後、まずは流水(冷水またはぬるま湯)でショーツについた経血を洗い流します。お湯を使うと経血が固まって落ちにくくなる場合があるので、冷水またはぬるま湯がおすすめです。汚れがひどい部分は、優しく揉み洗いするか、つけ置き洗いをすると良いでしょう。経血が出なくなるまですすぐのがポイントです。
- 洗濯機で洗う: 予洗いが終わったら、洗濯ネットに入れて他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗います。洗剤は普段お使いのもので構いませんが、柔軟剤や漂白剤の使用については注意が必要です。柔軟剤は吸水性を低下させる可能性があるため、使用を控えるか、ごく少量に留めるのがおすすめです。漂白剤は、生地を傷めたり色落ちの原因になったりすることがあるため、酸素系漂白剤など、使用可能な種類か商品表示を確認しましょう。抗菌防臭効果のある洗剤を選ぶと、よりニオイ対策になります。
- 乾燥: 洗濯後は形を整えて陰干しするのがベストです。直射日光は生地を傷める可能性があるため避けましょう。吸水層が厚いものは乾きにくい場合があるため、風通しの良い場所でしっかりと乾かすことが重要です。乾燥機については、防水布や吸水層の機能を損なう可能性があるため、基本的には避けるのが無難です。商品によっては乾燥機可のものもあるので、洗濯表示を確認してください。
長持ちさせるためのお手入れのポイント
- こまめな予洗い: 使用後はできるだけ早く予洗いすることで、経血が落ちやすくなり、ニオイや汚れ残りも防げます。
- 適切な洗剤を選ぶ: 前述の通り、柔軟剤の使い過ぎや強い漂白剤の使用は避けるのが無難です。
- 乾燥はしっかり: 完全に乾ききっていないと、雑菌が繁殖してニオイの原因になったり、生地が傷みやすくなったりします。
- 複数枚を使い回す: 同じショーツを毎日連続で使用するのではなく、複数枚をローテーションして使うことで、一枚あたりの負担が減り、長持ちします。
- 保管方法: 洗濯・乾燥後は、通気性の良い場所に保管しましょう。
正しいお手入れを行うことで、サニタリーショーツの機能性を維持し、長く快適に使用することができます。
まとめ:自分にぴったりのサニタリーショーツで快適な生理期間を
サニタリーショーツは、生理中の漏れや不快感を軽減し、生理期間を快適に過ごすために非常に有効なアイテムです。ナプキン併用タイプから、単体で経血を吸収できる吸水型サニタリーショーツまで、その種類や機能は多様化しています。
自分に最適なサニタリーショーツを見つけるためには、以下の点を考慮しましょう。
– 生理中の経血量や期間中の過ごし方を把握する。
– ナプキン併用タイプか吸水型か、または両方を使い分けるかを検討する。
– ナプキン併用タイプなら、昼用か夜用か(防水布の範囲)を選ぶ。
– 吸水型なら、必要な吸水量を見極める。
– 肌触りの良い素材(綿、オーガニックコットンなど)を選ぶ。
– 抗菌防臭、通気性、速乾性などの機能性をチェックする。
– 体型や好みに合ったデザイン・形状を選ぶ。
– 最も重要なサイズ感・フィット感を確認する。
ユニクロをはじめとする様々なブランドから、機能性、デザイン、価格帯の異なるサニタリーショーツが販売されています。いくつかの商品を試してみて、ご自身の体やライフスタイルに最も合った「マイベスト」を見つけてください。
吸水型サニタリーショーツのお手入れには少し手間がかかるかもしれませんが、正しく洗濯すれば清潔に繰り返し使用できます。ナプキンを使用する場合も、サニタリーショーツを併用することで、万が一の漏れを防ぎ、安心して過ごせるでしょう。
生理期間は、ただでさえ心身ともに負担がかかりやすい時期です。自分にぴったりのサニタリーショーツを見つけて、少しでも快適に、そしてポジティブに生理期間を過ごしましょう。
免責事項: 本記事はサニタリーショーツに関する一般的な情報を提供するものであり、個人の体質、経血量、健康状態によって適したショーツの種類や効果は異なります。ご自身の判断で購入・使用を行ってください。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、専門医にご相談ください。
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